「矯正は終わったけど虫歯ができてしまった」ということにならないよう、当院では矯正中から虫歯予防を行います。
歯列矯正中に大切な歯を守るため、当院ではさまざまな対策を行っています。
「矯正は終わったけど虫歯ができてしまった」ということにならないよう、当院では矯正中から虫歯予防を行います。
歯列矯正中に大切な歯を守るため、当院ではさまざまな対策を行っています。
毎日のセルフケアを指導します。歯科医院での予防や治療だけでは歯を守ることはできません。しっかり磨いているつもりでも、歯垢が残ってしまっていることも多くあります。また、矯正装置によってはブラッシング方法にコツが必要となりますので、必要に応じて専用の歯ブラシなどをお渡しして、練習してもらっています。
矯正で使用するセメントは、虫歯予防効果のあるフッ素入りのものを使用しています。フッ素は、歯の石灰化を促したり細菌の活動を抑制させたりといった効果があります。これを用いることで、矯正中の虫歯予防効果を高めます。
当院では、ダイアグノデントと呼ばれる器械を用いて、溝の中の見えない虫歯であってもなるべく初期に見つけられるようにしています。最初の検査で測定された数値に応じて、毎回または半年に一度など頻度を決めて使用します。
●ダイアグノデントとは
虫歯のあるう触歯質からはある種の反射光が生じますが、健康な歯質からは認められません。この仕組みを利用して、レーザーを用いて虫歯の診断を行うのがダイアグノデントで、虫歯の進行状態が数値で表示されます。
当院では治療が始まる前に、レントゲンとダイアグノデントを併用して虫歯の状態を評価します。虫歯が大きく進行しているようであれば、まずは一般の歯科で虫歯を治療してから矯正治療を行います。
虫歯は進行状態によってCO~C4 までの段階に分けられます。矯正中は装置が入るため通常より見つけづらくなります。磨き残しがないように心がけましょう。
CO
初期の虫歯の段階です。歯には穴が開いていないため、フッ素とキシリトールを使って歯を再石灰化させることができれば改善していきます。
C1
歯の表面のエナメル質という層のみが虫歯の状態です。痛みは感じられませんが、このまま放置していても治りません。ある程度削る必要があります。
C2
虫歯がエナメル質の下の象牙質にまで進んだ状態です。神経に達していませんが、少し痛みは感じられます。虫歯部分を削り、場合によっては型取りをしたりする治療が必要です。
※多くの場合、麻酔を使って治療していきます。
C3
C2を放置したことによって虫歯が神経にまで達し、歯髄炎を起こした状態です。歯を大きく深く削るだけでなく、ほとんどの場合神経を抜き取ることが必要です。
C4
神経が完全に死んでしまった状態です。ここまでくると治療は極めて難しく、ほとんどの場合抜歯の必要があります。